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外壁塗装の劣化とは何なのか

外壁塗装というものは、住宅の印象を大きく左右するもので、多くの人たちがこだわる部分であります。
なので、どのような素材でどのような色にするかも悩むところでしょう。
しかし、外壁は当然のことながら経年劣化が起こります。
外壁塗装が劣化してくると、住宅そのものの雨や風に対する耐久度が下がってしまいます。
なので、住宅に住む方も塗装に対して正しい知識を得ることは有用であると言えます。
そこで今回は、そもそも塗装とは何か、そして塗装の劣化とはなにかを説明していきます。
塗装工事と防水工事は同じ?違う?

そもそも塗装とは何?


ではそもそも塗装とは何なのでしょうか。
簡単にいうと、住宅の屋根・外壁などの表面に塗料を塗ることですが、塗る塗料によって大きく性能が変わります。
塗料の色・種類をかえることによって、同じ素材に塗ったとしても見た目的にも機能的にも大きな違いが出てきます。
塗装には以下のような工法があります。

●刷毛塗り工法
刷毛(はけ)を使って塗料を行う工法で、細かい部分の塗装に対応できます。
●ローラー工法
ローラーを使って塗料を行う工法で、広い範囲を一気に塗装できます。
●吹きつけ工法
スプレー缶を使って塗料を行う工法で、広い範囲を均一に塗装できます。

このように工法を使い分けて塗装を行うことで、デザイン性・機能性を高めていきます。
屋根や塗装の素材に関わらず、ほとんどの素材は何かしらの塗装が施されていると考えて良いでしょう。
塗装をすることで依頼主の好みの外観にでき、住宅全体を紫外線や雨などから守ります。
なおかつ素材そのものの強度を増すことができます。

また、塗装技術・塗料の機能は年々進化しています。
同じ種類の塗料だとしても、以前のものと比較すると退色・劣化しにくく進化していて、耐用年数も延びています。
また、最近では塗料に付加機能を求められることも多く、防汚・対紫外線・断熱などの機能が付加された塗料も多く販売されています。

塗装の劣化について


塗装は経年劣化をするものですが、耐用年数は塗料によって異なります。
具体的な目安は、以下の通りです。

●アクリル塗料…5~7年程度
●ウレタン塗料…7~10年程度
●シリコン塗料…10~13年程度
●フッ素塗料…15~20年程度
●光触媒塗料…15~20年程度
塗装が劣化する理由には、「年月の経過」と「外部から要因」という2つの大きな理由があります。
まず、年月の経過についてはどうしようもありません。
塗装というものは、塗装が完成した時が最高の状態として少しずつ劣化していくものです。
塗料の種類によって劣化スピードは違いますが、完全にとめることはできません。
また、外部からの要因の多くは自然環境によるものです。
紫外線・雨・風・雪など外部にさらされているのが屋根や外壁の塗装であり、様々なダメージを受けることになります。

紫外線が強いと日焼けしてしまいますし、雨が降ると雨漏りのリスクも徐々に高くなっていきます。
特に日本は高温多湿で大雨が降る季節もあるので、塗装にかかる負担は他国よりもより一層高くなります。
また、自然災害以外にも犬や猫などペットがおしっこをしてしまうとアンモニアによって塗膜が変質するといったトラブルも発生します。
このように、様々な外的要因が考えられるので、素材を守るためにも塗装が必要になるわけです。

外壁塗装が劣化するとどうなるのか

それでは、外壁の塗装が劣化してしまうと何が起こるのでしょうか。
大きく分けると塗膜(塗装面)が変質してしまうことと、塗膜の劣化によりそもそもの素材へ影響が出ることの2種類が考えられます。
では、塗装の変質とは具体的にどのようなものなのでしょうか。

●光沢がなくなる

外壁塗装後の仕上がりには、光沢があるものとないものの2種類があります。
塗装のほとんどは光沢のある仕上がりになるのですが、最近はあえて光沢を消したシックな仕上がりも人気があがってきています。

塗装をして光沢のある仕上がりのメリットは、何といってもその艶感です。
日光や街灯の光によってキラキラ光り、雨水を弾きそうな仕上がりとなります。
一方、光沢のない塗装を使用した場合の仕上がりのメリットとしては、光沢のある塗装のようなテカリがないので、光の反射がほとんどないことが挙げられます。
つまり、塗装をした感じが最小限に抑えられ、素材の質感を生かした仕上がりとなります。
このような仕上がりを一般的には「マットな仕上がり」というような表現で販売されていることが多いです。
光沢のある仕上がり・ない仕上がりのどちらにもメリットはありますが、光沢のある塗装のほうが劣化状況は顕著にわかります。
というのも、光沢のある塗装の光沢が徐々になくなってしまうので、光の反射が弱くなるといった目視で確認できる影響が出始めるからです。

●変色

これは漢字の意味ままですが、塗料の色が変わってしまう現象です。
書籍やノートなどでも起こりますが、日焼けして変色してしまった古い書籍・ノートを見たことがあると思います。
書籍やノートは素材が紙ですが、紫外線が当たる場所にずっと置いておくと日焼けして色がくすんでしまいます。
紙や皮膚と同様に、塗装も日焼けをすることがあります。
日焼けは、塗装の紫外線の吸収率によって異なります。
紫外線をよく吸収する色(赤・黄色などの暖色系)ほど変色が早く、吸収率が低い色(青・緑・黒などの寒色系)は緩やかに変色します。
いずれにしても、日焼けをした塗装は美観が損なわれてしまいます。

●ひび割れ(クラッキング・チェッキング)


塗装のひび割れは、ひび割れの深度によって呼び方が変わります。
深いひび割れを「クラッキング」と呼び、浅いひび割れを「チェッキング」と呼ばれます。クラッキングは、塗膜だけでなく外壁そのものまでに達するような深いひび割れを指します。
一方、チェッキングは塗膜の表面のみがひび割れしている状態です。
このチェッキングを利用した「アンティーク加工」と呼ばれる工法もあり、ビンテージ感が表現できるので好んで活用する人もいます。
また、あえてひび割れを発生させる塗料も販売されているので、チェッキングをファッショナブルにすることもあります。
とはいえ、ひび割れ加工塗料ではない塗料でひび割れが起こっている場合は、そこから内部などの劣化が急速に進むので注意が必要です。

●剥がれ・浮き

塗膜の劣化が進むと、剥がれたり浮いたりします。
この塗膜の剥がれや浮きといわれる現象は、劣化だけでなくそもそもの工事不良の可能性もあります。
外壁の場合ですと、下地処理を失敗したり、乾いていないのに塗装を施したりしてしまうと、このような現象が起こるリスクが高くなってしまいます。
塗膜が剥がれると、そこから雨水などが浸透して、内部がボロボロと被害が大きくなってしまいます。
浮きの場合は、塗膜が素地から浮いてしまっているため、指で押すと塗膜が破れてしまうこともあります。
いずれにしても、剥がれや浮きを発見した時には、早期の対応が必要です。

●チョーキング

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チョーキングとは「白亜化」とも呼ばれ、塗装面が劣化してチョークのように粉を吹いてしまう現象のことです。
古い建物に手を触れた時に、チョークの粉のようなものがついてしまったことはないでしょうか。
それは塗装が劣化し細かくなってしまったもので、塗膜の機能が少しずつ薄れてしまっている状況になっていることを意味しています。

外壁塗装の劣化を放置すると…?

では、このような外壁塗装の劣化を放置してしまうとどうなるでしょうか。
最初は小さなひび割れや変色だったとしても、いつの間にか劣化が進行して大きな変化になってしまいます。
劣化箇所が広がると修復費用もかさみますし、当然のことながら美観もよくありません。
そして何より、住宅そのものへのダメージが蓄積されてしまいます。
劣化が大きな状態だと修繕するための時間もかかります。
ひび割れした箇所から雨水が入り込んでしまうと、内部に侵食して雨漏りや腐食が起こりやすくなります。
また、水分が入り込むことによって、シロアリの活動が活発化してしまって基礎が食い荒らされてしまうかもしれません。
そのため、塗装の劣化を発見した時は、放置せずにすぐに対処することが大切です。

このような劣化を発見した時以外では、外観のイメージを変えたい時や付加機能を加えたい時、前回の塗装から10年以上が経過した時が塗装を検討するタイミングになります。
塗装を行うときは塗装業者に依頼して工事を行うことになるのですが、塗装の成功のポイントは、この業者選びにかかっているといっても過言ではありません。

塗装工事について

塗装工事の業者選びでは、どのような点に気をつければよいのでしょうか。
具体的には以下のような点を満たしている業者を選ぶようにしましょう
—————————————-
●塗装工事においてで豊富な実績がある
●ホームページにたくさん施工事例が掲載されている
●見積は無料で行ってくれる
●営業パーソンが何でも質問に答えてくれる
●最短の工期を考慮してくれる
●保証やアフターフォローが充実している
—————————————-
このようなポイントを押さえている業者に依頼すると、工事の成功に一気に近づきます。
この際、複数の業者に見積をとる「相見積」を行うと、相場観が見えてくるのでおすすめします。
残念ながら、塗装業者の中には悪徳業者と呼ばれる業者も存在します。
具体的には突然の訪問営業で「今すぐ塗装をしないと家がだめになる」などと言って契約を急かしたり、相見積で異常に安いコストを提示してあとからオプションをどんどん追加してきたりするなどといった内容で、国民生活センターにもトラブルが多数届いています。
そのため、先程のポイントを押さえている業者を探し出すことがとても重要になります。

塗装工事を依頼する業者が決まったら、いよいよ工事に進みます。
塗装の塗り替え工事は、以下のようなスケジュールで進んでいきます。

●作業箇所周辺の養生をする
●現在の塗料を剥がし下地補修作業を行う
●下塗り→乾燥→中塗り→乾燥→仕上げ塗り→乾燥
●最終チェック

このようなスケジュールになるので、2週間以上はかかることを想定しておきましょう。
塗装工程だけでも、「下塗り」「中塗り」「仕上げ塗り」と3度もありますので、どうしても時間はかかってしまいます。
また、天候が崩れると、乾燥が遅くなったり施工事態ができなくなったりしてしまう可能性があるので、余裕を持ったスケジューリングが必要になります。
基本的には、雨の日は作業ができないので梅雨時期など天候が崩れやすい季節は工事を避けたほうが良いでしょう。

外壁塗装に関する豆知識

最後に、外装塗装について豆知識を紹介しておきましょう。
まず、塗装が劣化しやすい地域があるのかどうかということですが、海に近い地域では潮風による塩害が起こるリスクが高いので、塗装の劣化は早まります。
また、降雨量多い地域、日常的に風が強い地域でも劣化が早まるリスクは高いです。

また、自分の好きな色に塗装ができるかということについては、塗料によるという答えが適切でしょう。
もちろん、色が豊富に用意されている塗料はあるのですが、機能的に弱いこともあります。
色の種類が少なくても機能が良いという塗料もありますので、そのあたりはバランスを考えて検討しましょう。

塗料のコストが高くなるということは塗料の「グレード」というものが上がり、耐久年数が長く様々な機能に優れているものです。
逆に安い塗料というのは、耐久年数が短くそれほど高機能ではありません。
そのため、安い塗料では塗り替え回数が多くなってしまうため、結果的にコストパフォーマンスが良くないということもあります。

施工後についてはどうでしょうか。
仕上がりが気に入らない場合は、何が不満なのかをしっかり業者に伝えましょう。
もしそれが、業者のミスによるものであればすぐに対応してもらえます。
ただし、予定通りの工事でただ単に色合いが気に入らないなどという理由であれば、追加の金額を負担しなければならなくなる可能性があるので注意が必要です。
このように、塗装工事について知っておくと役に立つ知識は色々あります。
外壁の塗装は年月の経過とともに、経年劣化が起こってしまうものなので、持ち家を持っている人にとって塗装はいつかしなければならない工事です。
また、塗装の劣化を放置することは危険行為ですので、避けたいところです。それなりのコストがかかることもあり、心配も尽きないとは思います。
そのためにも、優良な業者と出会うことが塗装工事の成功への一歩となるのです。


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